医者

腰部脊柱管狭窄症を知る〜痛みの無い体つくり〜

安静における工夫

女性

安静が大切です

頚椎椎間板ヘルニアは、交通事故などの大きな外力だけではなく、退行性変性でも発生する疾患です。退行性変性とは、人間が年齢を重ねることによって自然に発生する変化のことで、誰にでも共通します。この退行性変性は、中年以降になりますと、とくに発生するようになります。中年以降のうち高齢者世代は、活動量が若いときよりも、少なくなることが特徴です。この活動性の低下によって、頚椎椎間板ヘルニアは、高齢者世代において発生頻度が減少します。これに対して中年世代は、活動量がまだ若いときと比較して、それほど低下していません。そのため、頚椎椎間板ヘルニアのピークは、活動量がそれほど低下していない中年世代です。この点から、中年世代の頚椎椎間板ヘルニアの治療では、安静を心掛けることが大切になります。

日常生活での工夫

もちろん安静による治療は、医学的な根拠に沿って、実施されるべきです。とくに治療で大切なのが、頸椎を伸展させる運動を、出来るだけ控えることになります。例えば家庭の主婦の場合、洗濯物を物干し竿に干すことは、日常的に行われている動作です。洗濯物を干す物干し竿は、頭よりも上方に設置されていることが、一般的によく行われています。しかし、この頭よりも上方に洗濯物を干すためには、頸椎を伸展させて、見上げる必要がります。そこでポイントになるのが、物干し竿を低めに設置し直すことです。物干し竿を低めに設置すると、頸椎を伸展させる必要が無くなります。こうした工夫を、日常生活のあらゆる場面で行うと、頚椎椎間板ヘルニアの治療に効果的です。